けんぽの知恵袋
2021年04月19日
慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
COPDの最大の原因は喫煙です。タバコの煙を吸入することで肺の中の気管支に炎症がおきて、咳や痰がでたり、気管支が細くなることによって空気の流れが低下します。呼吸は、息をはきだすことで新たに空気を吸い込むことができますが、COPDはうまく息がはきだせなくなるため上手く吸い込むこともできなくなります。想像しただけでも苦しいですよね。低酸素血症が進行した場合は在宅酸素といって酸素を持ち歩く生活になったり、自分で痰を出すことができなくなれば痰の吸引といって咽の奥にチューブを入れて痰を吸い上げなければならなくなります。呼吸不全になれば人工呼吸器が必要になります。将来の生活の質の低下は避けられません。残念ながら壊れた肺の機能は元にはもどりません。喫煙されている方、特に咳や痰、息切れが気になっている方は今すぐ禁煙することをおすすめします。