2020年1月より富士フイルムグループ健康保険組合の理事に選定いただきました小林祐司です。50歳を過ぎて気付いた「力を抜く」ことや「リラックス」の意味について記事します。
子供の頃、野球の試合中に「もっと力を抜け!」とベンチから声が飛び交っていたのを思い出します。でも力を抜いたらバットも振れないだろうし、速い球も投げられないと疑心を抱いていました。でも自分自身が上級生になった時は調子がいいもので、先輩面をして「力を抜いてリラックスしよう」なんて下級生に言った様に思います。
また、リラックスという点では、成果発表会など舞台に上がる時に「深呼吸」をしましょうと言われることが多々ありました。この場面では何故「深呼吸」をするのだろうとか考えることなく、素直に「深呼吸」していた様に思います。
現代は「ストレス社会」といわれ、ストレスはさまざまな病気の遠因とも聞きますが、その対処法は多くの方の関心事となっています。困難に直面するとき、人は身体に力を入れて身構えてしまうそうです。そんな経験は皆さんもございませんか。
私は40代後半の頃の業務経験の中で、「従業員が活き活きと働き最大限の成果を発揮する」をテーマとした働き方変革の制度や環境構築に携わる機会がありました。大事な場面に自分の実力を発揮できる人とそうでない人がいると思います。人はどんな状態の時に実力を発揮するのだろうかと思い、業務と違う切り口になりますが調べてみました。その中でも正しくリラックスするための「呼吸法」について個人的に興味を抱いたのがきっかけです。
呼吸には浅い呼吸と深い呼吸があり、激しい運動時の呼吸を除外すると、緊張、不安、恐怖、怒り、体調不良があるときは呼吸が浅くなるそうです。ここで浅い呼吸で良いことは一つもないことがわかります。
一方、深い呼吸で「呼吸を静める」ことは大事な場面で持っている力を存分に発揮させることであり、トップアスリートはパフォーマンス発揮のために呼吸法を行っている方が多いそうです。日常様々なプレッシャーがかかる場面に遭遇すると思いますが、「呼吸を静める」訓練をしておくことで、落ち着きが増す状態で成果発表会などに臨めるのだと思います。
また会話中に相手の言動や態度でイライラしたとき「ひと呼吸おく」ことで自分の刺激は収まっていき過剰反応をしなくて済むようになるそうです。言うべきでなかったことを言わずに済む。「ひと呼吸おく」ことで良い人間関係を保つことができるのかもしれません。
「力を抜く」ことと「リラックス」の意味について50歳を過ぎてやっと理解が進んだように思います。呼吸法には幾つかの種類や流派があるようですが、今ではもっと深く調べてみようと思いインドの山奥でヨガ哲学を悟った中村天風の本を読むようになりました。中でも「クンバハカ」法を説いた「成功の実現」で勉強中です。