先日、東京マラソンを走りました。
東京マラソン出走を伝えると「それって42Km? ようそんなん出るなぁ」と言う少しあきれた反応と、「よく当たったねぇ！」と言う反応に概ね分かれます。
そう、TVに映っているような一流のランナーと違い、私たち一般枠のランナーはまずは抽選をクリアするという「運」がないと出走できないのです。
東京マラソンは大人気の大会で競争率も高く、ここで泣く人がほとんどです（今年は倍率12倍だとか）。
というわけで当選通知を見た瞬間、「やったぁ！頑張るべぇ！」とランニングに対するモチベーションがぐっと上がるわけです。
最初にフルマラソンを体験したのは2011年の「第1回大阪マラソン」でした。それまで10ｋｍマラソン程度は参加したことがありましたが、「人生一度はフルを体験してみたい」という軽いノリで応募したところ当選、初マラソンへと至りました。自分なりにジョギング等の練習を重ね？いざ参戦。散々な結果でした。
途中で膝が痛くなり、トボトボ歩いていると、沿道から「兄ちゃん、自分に負けんなー」という大阪のおっちゃんの檄が飛び、少し走っては歩きの繰り返し、なんとかゴールにたどり着いた時にはスタートから5時間半以上経っており、心身ともにボロボロの状態でした。何とか制限時間内に完歩した（とても完走とは言えません）いう感じです。
それから2年ちょっとたち、東京へ転勤、当たらないだろうと思って応募した「2014年東京マラソン」に当選、2度目のフルマラソンの機会が訪れました。リベンジです。
「今度こそ、完走！」を目標に、自分なりに練習しました。
最初は調子よく走るも、25ｋｍ位から、足が重くなり気がつくと歩いていました。今回も「完走」ならず、またまた「完歩」。（タイムは前回より1時間程度縮みました）
その翌年の「2015年神戸マラソン」も途中失速し、また「完歩」。
「こうなったら「完走」＆「サブ４」（一般ランナーのひとつの目標である4時間を切ることです）を達成するまで挑戦してやる」という気持ちがいつしか芽生えていました。
一人の練習ではどうしても「甘え」が出るし、今ひとつつまらないということもあり、FFのイントラで紹介されていたランニングのチームに入り、仲間と一緒の練習（＆飲み）にも参加。走った後のビールの美味しいこと！
一人だと決してやらないだろう「徐々にスピードをあげていくランニング」や「ゆっくり長い距離を走るランニング」などもやりました。
（私は基本的にゆるいタイプですので）知っている人がこれを読むとそんなにやったかと指摘されそうですが、まぁそれなりにやったわけです。美味しいビールのためではありますが・・・。
そして遂に「2016年埼玉国際マラソン」で完走＆サブ４を達成、4度目のチャレンジで「ひとつの壁」を破りました。
一度「壁」を越えた後は、30ｋｍ辺りで「歩きたい衝動」を克服し、「完走」できるようになりました。（リタイアも経験）
この壁は、ひょっとしたら自分で勝手に作っていた壁かもしれないし、練習やノウハウでクリアできるようになったものかも知れません。
で、満を持して、今回の「2019年東京マラソン」リベンジの機会到来です。
当日は残念ながら朝から冷たい雨。雨に濡れながらスタートを待ちます。セレモニーの間、あまりの寒さに震え出す人も。「早く走りたい！」という思いが募ります。
ようやくスタート。沿道の応援を受け、東京の街のどまん中を走ることができる幸せをかみしめながら、気持ちが盛り上がります。
仲間の声援なども受けながら、鬼門の25ｋｍ以降に備えつつペースを刻みます。
走っている時、考えていること。
25ｋｍ辺り：「ゴール後のビールを楽しみに走ろう」
30ｋｍ辺り：「なんで申し込んでしまったんだろう」
35ｋｍ辺り：「歩いても走っても残りの距離は同じ、走り終わって早く楽になりたい」
40ｋｍ手前：「ただただ足を前に出そう」
てなことを考えているうちに、ラストの日比谷～東京駅前までは大声援にも押され、無事「完走」＆サブ４（しかも自己ベスト）達成できたのでした。
次回は原点の「大阪」をリベンジしたいと思っております。
ずっと落選続きなので、まずは「くじ運」ですが・・・。
（あとがき）
日頃は、「犬の散歩＆ラン」や「ラン＆温泉」（日帰り温泉まで数キロ走って電車で帰宅）、「歩活」期間中の「走活」、街ラン等ゆるく楽しんでいます。
特に旅先の街ランは街の様子がよくわかりお薦めです。また近郊でものんびり走ったり、歩いたりしていると新たな発見があったりして楽しいですよ（ほぼ寄り道ばかりになる可能性あり）。
運動した後、風呂やシャワーを浴びると体がすっきりしてくるのを感じます。
適度に疲れてよく眠れます。
なによりビールがうまい！
いよいよ春到来です。 ゆるーく動き出してみませんか。
