4か月ほど前、健保の仲間と、“味噌づくり体験ツアー”にいってきました。
日本人にとって親しみある「味噌」ですが、どうやって作るかご存じでしたか?
わたしは、大豆でしょというくらいであまり深く考えたことがありませんでした。
信州にある味噌工場につくと、蔵に案内されます。
しばらくすると、「こうじ菌のついたお米」、そして「塩」、そして「蒸した大豆」が運ばれてきます。
係の人の指示で、一斉に大豆と塩と米こうじを、両手でわいわい言いながら混ぜ合わせます。
泥んこ遊びをする幼稚園児の気分?でしょうか。
いい加減混ぜたところで、野球ボール大に丸めるように言われ、いくつかボールが並ぶと、小さいプラスチック樽に並べて詰めて一件落着!
コンパクトなマイ味噌樽の完成です。自分の宝物のように思えてきます(笑)。
一から作ったわけではないのですが、味噌の作り方もわかり、食べる楽しみも増え幸せな気分になりました。
むかしは、自分の家で味噌を作るのがふつうで、家庭の数だけ味噌の味がありました。
「手前味噌」といって、それぞれ我が家の味噌自慢をしたりしていたそうですが、今ではメーカー品が主流となって、バラエティあふれる味噌を楽しめなくなったのはちょっと残念なことです。
みその原料・大豆は、良質の植物性たんぱくですが、発酵して味噌になると、大豆にはあまりないアミノ酸やビタミンなどが大量に含まれるようになり、栄養的に優れた食品となるそうです。生きていくのに不可欠な必須アミノ酸9種類がすべて含まれています。その他にもビタミン、ミネラル、食物繊維、炭水化物なども入っていてお奨めの食品です。
塩分が多いのでちょっとという話もあるようですが、みそ汁1杯の塩分量は約1.2g。
1日の塩分摂取量の目安は男性8.0g未満、女性7.0g未満なので、お酒を呑んだあとにときどきラーメンを食べてしまう(苦笑)ことに比べれば、問題にならない塩分量ではないでしょうか。
ある資料によれば同じ量の食塩を含む味噌と食塩水をマウスに呑ませると味噌の方が血圧上昇が30%ほども低かったそうです。味噌は利尿作用があり、対外への放出を促すことが血圧上昇に抑止的に働いているという見方もあるようです。
マウスの結果がそのまま人間に適用できるわけではありませんが、食塩分に気をつけながら、味噌を上手く利用することはいいことかも知れません。
さて、先週、熟成期間の4か月が経ちましたので、いよいよ!ということでマイ味噌汁を作ってみましたが、とっても美味しかったです。
各地で味噌作りの講習会が開かれているようですので、一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
★みんなで童心に帰ってお味噌をぐにゃぐにゃ