みなさんは眼圧測定を行ったことはありますか。
人間ドックや眼科を受診されたことのある方であれば行ったことがあると思いますが、空気で目の圧を測定する検査です。検査台に顔を乗せ、急に空気が出てきてびっくりしたという経験の方も多いと思います。
冨士フイルムメディテラスよこはまの人間ドックでもオプション検査になっており、測定されない方もいますが、大切な検査ですので、ぜひみなさんに受けていただきたいと思っています。
そのため今回は、眼圧、そしてそれに大きく関わっている緑内障についてお話します。
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眼圧
眼圧とは目の中の圧力のことを言います。目の中は液体で満たされており、その液体が目を押す力が眼圧です。この液体は循環をしていますが、液体の出口が狭まったり、入ってくる水の量が多くなったりすると、目の中の液体が多くなり眼圧が高くなります。
眼圧が高い状態が続くと視神経が圧迫され、傷ついてしまい、徐々に視野が狭くなってしまいます。それが緑内障です。
眼圧の正常値は10~21mmHgですが、眼によって耐えられる圧力は違います。正常範囲内の眼圧であっても視野が狭くなってきてしまう、正常眼圧緑内障というものもあります。
重要なのは自身の適正な眼圧を知ることです。
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緑内障の見え方
緑内障は徐々に視野が狭くなる病気ですが、初期では下のイラストのように一部分だけが欠けたような状態になります。ものを見るときは基本的に両目で見ていますので、左右それぞれの視野が補い合って欠けた部分に気づきません。自身で気付かないうちに少しずつ進んでいきます。
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ほとんどの緑内障は末期になるまで、急に見えなくなったり、目が腫れたり、痛みがでることもありません。しかし一度失われた視野はもどることはないのです。
緑内障はできるだけ早期に点眼や手術などで眼圧を下げることが大切です。
そのために早期に発見していくことが重要になります。
早期発見のために
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引用・参考:日本眼科医会 緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―