すでにメディアなどでご存じかと思いますが、今年の12月2日には「健康保険証」が廃止される予定となっています。
「8か月後には保険証がなくなるのだ!」と気を引き締めながら、円滑な切り替えを目指し、健保でもさまざまな準備を進めている毎日です。
1さて切り替えられる「マイナ保険証」ですが、「マイナンバーカード」・「マイナ保険証(マイナカードに健康保険証としての機能を搭載したもの)」ともマイナポイント制度が終了した以降は国民の関心も一時ほどではなくなっているようですし、残念ながら保有率の伸びも鈍化してしまっています(※1)。
1また「マイナカード」を持っていても実際に医療機関で使用したかというと、かなり少なく、ある統計では「マイナ保険証」使用受診率は4.6%(2024/1月実績)となっています。
1医療機関の窓口では「マイナ保険証」を読み込むためのカードリーダーが全国的に設置が終わっていますが、保有していても病気・ケガの際に実際には使用されていないといった課題もあります。
1こういった状況を打破するためには、医療機関での「マイナ保険証持っていますか?」の声がけを徹底してもらう余地はまだまだあると思っていますし、患者さんもまずマイナ保険証を持つ、いつ病気やケガをするかわからないのでマイナ保険証は持ち歩くといったあたりの意識を変えていって頂くことが望ましいと考えます。
1健保でもマイナ保険証のメリットの周知(※2)や医療機関で使う意思の表明が足らない現状に改善余地があるとみて施策を展開しています。
1厚生労働省からの「あらゆる機会を使って国民に協力の呼びかけを!」に対応し富士フイルム健保でもそれぞれ5月に20%、8月で35%、11月までに50%(病気・ケガで受診したFFG健保加入者を分母としたときのマイナ保険証を使った人の比率)いう目標を設定しました。
1具体的な率の設定は厚生労働省の指針によるものではありますが、その数字にとらわれることなく、関係者が集まる会議では機会あるごとにマイナ保険証の取得メリットや受診の際の使用について丁寧な説明をさせて頂き、事業主(会社)からも従業員の方々への働きかけをお願いしているところです。
1新入社員の方には入社時に原則マイナ保険証を持ってもらうようことを依頼し、中途入社者用に会社(事業主)に新保険証を配布するときには、マイナ保険証の説明書を添付しご理解を得ることも開始しました。
1全国に約1400ほどある健康保険組合の共同体である「健康保険組合連合会」でも国民や、事業主(会社)に向けて動画・リーフレット・CM動画の作成も進めています。
1マイナンバーカードは「強制」ではない中でのお願いなので、メリットを理解いただき、納得感ある中で…というある意味時間をかけた丁寧さが求められる一方、今年中に「保険証がなくなるのだ」という現実的なスケジュールもあり、説明・告知・PRには一層工夫し、力を入れて進めていきたいと考えています。
1最後に繰り返しになりますが、加入者の皆さまにお願いいたしたいことは3点です。
- マイナンバーカードを持ちましょう。
1 - マイナンバーカードを持ったら、健康保険証の機能を与えてあげましょう。(家のPC等で当該機能を付与できますが、医療機関にマイナンバーカードを持参したときにそこにあるカードリーダー上で操作することでも付与は可能となっています)
2 - 万一病気・ケガをして医療機関を受診することになったら、持っているマイナ保険証を持参して医療機関を受診しましょう。(念のために保険証も持参)
1です。
1どうぞよろしくお願い申し上げます。
(※1)
・マイナカード国民保有率73.1%(9168万人(2024/1))<住基台帳人口12542万人が分母>
・マイナ保険証国民保有率77.9%(7143万人(2024/1)<マイナカード保有者9168万人が分母>
・マイナカード携行状況:人口全体の約4割・マイナカード保有者の5割(2024/11~12)<同上>
(出展:健保連本部資料)
(※2)「けんぽの部屋」に健保吉澤課員のブログをUpしましたが再掲します。ご参考になればと思います。
https://www.fujifilm-kenpo.or.jp/news2/6427/
以 上