コロナ禍でマスク生活が何年も続いている影響か、無意識に呼吸が浅くなっている方が多いように思います。
呼吸が浅くなることで、様々な身体の不調が出てきます。脳に酸素が行き渡らず集中力が低下、自律神経の乱れ、動悸や息切れ、だるさなどです。そこで、今回は、「腹式呼吸」についてご紹介します。
■呼吸とは
人は、無意識に安静時で1分間あたり12~20回呼吸をしています。呼吸は、横隔膜が上下することで肺を伸縮させ空気の出入りを行っています。
深い呼吸は体に良いと言われていますが、なぜ良いのでしょうか。
深い呼吸をすると、横隔膜と一緒に内臓も動くため、内臓がマッサージされることにより、血の巡りがよくなり便秘改善・冷え予防に繋がります。また、副交感神経が優位になるので自律神経が整えられリラックス効果やストレス解消になります。
■腹式呼吸
深い呼吸をするには、「腹式呼吸」がおすすめです。
1.背中を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
お腹に空気を溜めて行くイメージでお腹をふくらませます。
2.つぎに、口からゆっくり息を吐きだします。
お腹をへこましながら、体の中の悪いものをすべて出しきるように、吸うときの倍くらい時間をかけるつもりで吐くのがポイ
ントです。
※回数は、1日5回くらいから始めてみましょう。
腹式呼吸をすることで代謝も高まり、腹筋も鍛えられますよ。
余談ですが、私は、呼吸を意識するようになったきっかけがあります。
25歳の時に結核を患い肺に水が溜まった影響で呼吸が上手く出来ない時期がありました。「呼吸するのってこんなに大変なんだ」と実感しました。人は、無意識に呼吸をしていますが、意識してコントロールできるのも呼吸だと思います。呼吸を意識するようになってから思った以上に心や体が健康になった気がします。
普段、座り時間が長くなると姿勢も前かがみになり呼吸が浅くなります。そういった時に、手軽に出来るのが腹式呼吸です。隙間時間で胸を張って新鮮な空気を取り入れることで頭もスッキリしますので、ぜひ取り入れてみてください。