けんぽの部屋
2025年01月29日
「生活習慣の大切さ 私の疾病経験」 健保部長(常任理事)  岩井雅祥

2024年10月より、常任理事として着任しました岩井です。

健保では保健事業を通じて、従業員ならびに加入者の皆様の疾病予防と健康増進に向けて寄与したいと考えています。今回は私の疾病経験から生活習慣の大切さをお伝えできればと思います。

 

私は1992年に当時の富士ゼロックス(現FBJ)に入社し営業最前線で活動してきました。学生時代からサッカー部に所属し、体力だけには多少自信がありましたが、49歳に大腸がん(直腸がん)を罹患しました。その後は手術後も再発なく今年1月で6年を迎えることができました。

 

営業時代は仕組み(ソリューション)提供を通じて、お客様と一緒に課題解決しお客様から喜ばれることが原動力でした。夜遅くまで仕事をし、食事も不規則、終電を気にせず仲間と酒を酌み交わすこともしばしば、、、。毎年の健康診断数値には関心が薄く、判定が悪くなっていても「少し太っただけ。まだ大丈夫」「自分の身体は自分が一番理解している」「自分は鍛えてきた」などと根拠のない身勝手な考えでやり過ごしていました。

 

過去を振り返ると39歳にはメタボに該当し、その後45歳までには脂質、血糖、血圧の順に基準値を超えていきました。改善すべきタイミングで、「なぜ自分の身体と向き合わなかったのか?」と今でも後悔しています。

 

大学病院の消化器外科で大腸がんの手術日が決まった日、担当医から糖尿病内分泌科の診察を受けるよう指示がありました。そこで初めてこのままでは手術が受けられない身体であることを知りました。結果は、血糖コントロールのため、手術1週間前から入院になりました。家族や職場の仲間にも迷惑をかけたことは言うまでもありません。

 

内科受診は1か月に1回通院しています。この6年間でも少し気を抜くと数値が悪化することがありました。また自分勝手に減薬してみると翌月の血液検査結果が変化します。生活習慣病はこれからも上手く付き合っていかなくてはなりません。

 

幸運にも私は数年かけて日常生活を取り戻すことはできましたが、これからも生活習慣を見直し、医師からの指導をもらいながら体調を管理し、普段通りに生活できることへの感謝をしながら、日々健康増進に取り組んでいきます。